お母さんから赤ちゃんに対して、免疫をプレゼントできるワクチンが開発されています。
RSウイルス感染症とは、生まれたばかりの赤ちゃんがかかると重症化することが知られています。
特に重症化しやすいのは、生後6か月未満の赤ちゃん、心臓に先天的疾患がある赤ちゃん、21トリソミーのお子さんです。
RSウイルスにかかると、ゼイゼイして呼吸が苦しくなり、時には呼吸を休んでしまうことで人工呼吸器管理が必要になってしまう場合もあります。
兄弟からRSウイルスがうつった赤ちゃんが、集中治療室に入って治療を受けることもある、厄介なウイルス感染症のひとつです。
胎盤やへその緒を通してお母さんからお子さんへ免疫を届ける「母子免疫」を活用したワクチンとなります。
ワクチン接種は、入院を要するような重症なRSウイルス感染症を、生後90日の時点で約80%、生後180日の時点で約70%程度防ぐ効果があることが報告されています。
注射した部位の痛みや腫れが起こることはありますが、赤ちゃんや妊婦さんへの重篤な安全性の懸念は現時点で報告されていません。
組み替えタンパクワクチンというウイルスの成分の一部のタンパク質を用いたワクチンで、生ワクチンではありません。
● 接種対象 妊娠24週から36週の妊婦さん ⇒ 当院では妊娠28週以降をおすすめしています。
● 接種方法 0.5mlのワクチン 筋肉注射
● 費用 33,000円(税込)
● 予約方法
大変高価なお薬となりますので、キャンセル不可となります。その旨をご理解いただいたうえで、お電話にてご予約をお願いします。
<接種できない場合>
発熱している、重篤な急性疾患にかかっている、ワクチンの成分に対して過敏症のある、血小板が少ないあるいは出血傾向がある、免疫異常を指摘されたことがある場合は接種できません。
RSウイルス感染症を知るためには、こちらのWEBサイトが閲覧できます。
「厚生労働省 RSウイルス感染症 Q&A」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
「国立成育医療センター RSウイルス感染症にご注意ください!」
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/rs.html