にきびとは
にきびは、皮脂腺と毛穴が詰まることで炎症を起こし、皮膚にできる赤みや菌が原因の吹き出物です。思春期を迎えるとホルモンの変動により皮脂の分泌が増えるため、特に顔、背中、胸などに多く見られます。にきびは見た目が気になるだけでなく、放置すると色素沈着や傷跡に発展することもあり、心のストレスや自己肯定感に影響を与えるケースもあります。
にきびは一般的に思春期というイメージが強いですが、実は7歳~12歳くらいの思春期の前の年頃で始まることも決して珍しいことではなく、思春期前にきびは特に女の子に多い傾向があります。これは、女の子のほうが男の子より少し早く体の中のホルモンの変化が始まるからと言われています。ニキビというと、「洗顔をきっちりしていたら治るもの」というイメージを持たれている方も少なくありませんが、今記載した通り洗顔だけが原因とは限りません。小学校中学校くらいのお子さんで皮膚にボツボツができはじめたら、にきびの何度も繰り返す場合も少なくないので早めに適切な治療が必要です。
子どものニキビはなぜ小児科が良いのか?
子どもにできるにきびは、「思春期のにきび」と異なり、原因や経過もさまざまです。そのため、皮膚科だけでなく小児科での診察が適していることが多いです。
小児科クリニックでは、子どもの成長や発達段階を理解した上で、適切な治療やアドバイスを行います。特に、にきびが思春期以外の時期に発症した場合や、他の疾患との関連が疑われる場合には、小児科医の総合判断が重要です。
また、かかりつけの小児科だと、これまでの成長の過程で服用したお薬の相性なども考慮してお薬の処方も検討し患者一人一人に適した治療方法を提案いたします。親御さんが気軽に相談できる環境も整っているため、子どもと一緒に安心して通院できるのも大きな利点です。
にきびの種類と症状
にきびはその種類や症状により分類され、治療方法も異なります。以下に代表的な種類と症状を紹介します。
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種類 |
症状 |
特長 |
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白ニキビ |
小さな白色のふくらみ |
毛穴に詰まった皮脂や角質が硬化したもの |
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黒ニキビ |
黒色のつぶつき |
毛穴の出口が開き、酸化した皮脂が黒く見える |
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炎症性にきび(赤ニキビ) |
赤みと腫れ、痛みを伴う |
毛穴周囲に炎症や膿がたまる |
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嚢胞性にきび |
大きくて硬いひょうたんじわのような膿のたまった腫れ |
深い層に炎症が広がる |
子どものにきびは、これらの種類が単独または併発して現れることがあります。またにきびと思っていたら実は違う疾患であったということも珍しくありません。皮膚の症状で気になることがある場合は自己判断せず、早めに医療機関に相談しましょう。
治療
子どもに対するにきびの治療は、原因や症状に応じてさまざまです。
<スキンケアの指導>
症状に適した洗顔方法や、刺激の少ないスキンケア用品の使用をアドバイスします。
<外用薬>
抗菌剤や角質溶解剤、抗炎症薬などを使用します。子どもの皮膚に優しい薬剤を選ぶため、小児科での処方が安心です。
<内服薬>
重症のにきびには抗生物質やホルモン治療を行うことがあります。
<生活習慣の改善>
バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動も予防や改善に役立ちます。
重要なのは、早期に適切な治療を始めることです。子どもは治療に抵抗感を持つこともあるため、親御さんのサポートと医師の指導が大切です。
日常生活で気をつけるポイント
にきびの予防と悪化防止には日常生活の工夫が不可欠です。
<正しい洗顔>
過剰な洗顔は逆効果になることもあります。ぬるま湯と低刺激の洗顔料を使い、優しく洗います。洗いすぎは皮脂を過剰に失わせ、逆に皮脂分泌を促すことがあります。
<刺激の少ないスキンケア>
子どもの肌は敏感なため、香料やアルコールフリーの製品を選びましょう。
<衣服や寝具の清潔>
汗や皮脂を吸収しやすい素材の衣服やシーツをこまめに洗い、清潔に保ちます。
<食生活の改善>
脂っこい食事や甘いものを控え、野菜や果物を多く摂ることが肌の健康につながります。
<紫外線対策>
紫外線は肌の炎症を悪化させるため、屋外では日焼け止めや帽子、長袖の衣服を使いましょう。
これらのポイントを意識することにより、日常生活の中でにきびの予防や改善が期待できます。

