朝晩が少しずつ冷え込むようになり、秋の気配を感じる季節となりましたね。この時期は気温の変化に身体が追いつかずに体調を崩しやすくなっているため、クリニックには発熱のお子さまが多くなっています。毎年この時期から流行が始まるインフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。通常の風邪とよく似た症状が出ますが、風邪より症状が強くなることが多くなり、急激に症状が悪化し重症化することもあります。冬に流行のピークを迎えるインフルエンザですが、感染力が強く、保育園や学校など集団生活の場では一気に感染が拡大し、家族内感染も起こりやすいため、予防がとても重要です。
主な症状:
・高熱(38〜40℃)
・のどの痛み
・咳、鼻水
・全身のだるさ、筋肉痛 など
クリニックでは10月1日からインフルエンザの予防接種を開始しております。お子さまの年齢や体調に合わせて、以下の2種類のワクチンがあります。
➀注射タイプ(従来のワクチン)
生後6ヶ月から接種可能
13歳未満の方は2回接種が推奨
➁フルミスト®(鼻スプレータイプ)
2歳から18歳まで
弱毒化された生きたウイルスを使用し、自然な免疫の獲得を誘導します。
接種は1回
注射が苦手なお子さまにおすすめです。
インフルエンザの予防には、手洗い・うがいの習慣づけ、人混みを避ける、室内の湿度を保つ(加湿器など)、睡眠と栄養をしっかりとることなどが引き続き大切ですが、効果的な予防法であるワクチン接種は発症の予防だけではなく、重症化を防ぐことが期待できるとされています。
それぞれのお子さまに合った方法をご相談しながらお選びいただき、ご家族みなさまでインフルエンザに負けない冬を迎えられるよう、ぜひ早めの接種をご検討くださいね。
〈スタッフ:M.E〉